Emmett です。おはようございます。
POE (Power Over Ethernet)、とは、端的にいうと、イーサネットの線に端末電源供給用の低圧電流をデータと同時に供給すること。 今日はそのご説明。
まず、ネット上の(端末)アプライアンスに電源供給をするのには、いくつかの方法があります。
- 商用電力(100V)で供給:カメラを天井につけたり、リーダを机につけたり、アプライアンスは多いですから、電源工事が大変になりますね。
- 電池を使う:電池を毎回取り替えるのは不便ですし、梯子を多用するのは危険でもあります。
- 風力、ソーラーなどの自然エネルギーを使う:エコでよいのですが、環境が整うか?また十分な電力が供給できるかが問題です。
POTS電話線は銅線2本、それに 双方向の通話、「りんりん」鳴らす機能、電源供給、「ピポハ」と鳴らす発信機能。テンコ盛りです。
POTS の素晴しかったのは、電話局からの電源供給です。電話局に巨大な電源、電池設備を持っており、すべてのラインに -48V で直流電源供給をしています。 電力会社のグリッドが停電しても、POTS電話は使えます。漏電等での火事も少ないでしょうし、よいシステムでしたから、100年以上使われたのでしょう。
話をPOEに戻しましょう。 アプライアンスに電源供給するには、POTSのように信号線と一緒に低圧電力を供給することが、妥当であると 皆は考えました。何せ、今の1000baseT などの物理的信号線は電話の規格から来ていますし、Tは電話のTでした。 先祖帰りです。 現在の規格は、802.af と呼ばれております。
リクエストがあると、48Vの電流を信号線と一緒に流しますが、いくつかの安全機能が付いています。
- 電源供給リクエストとして、終端抵抗が25KΩであることを確認
- 最低400msごとに を 5-10mAを60ms以上使用しないと電源が切れます。
最後にひとつ、現場へのいくつかヒント
POEは、終端抵抗の値で端末の確認をしています。ですから、
- 非POE端末をPOEポートにさしても特に問題ありません。
- もちろん、 POE端末を非POEポートにさすと、電源供給はされません。
- POE端末が接続されていないPOEラインには48Vの電流は流れていません、安心してください。
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